授業用課題 (Assignment)
1年生(解剖生理学)
以下の内容を簡単な図表等を使って説明できるようになっておいてください
<春学期問題例>
必須アミノ酸・必須脂肪酸をいくつか挙げ、「なぜ必須なのか」を説明しなさい
3大栄養素の消化管で吸収されてからの代謝に関して、ATP産生や○○回路という言葉を使って説明せよ
骨の代謝に関して、骨形成・骨吸収の観点に分けて詳細に説明せよ。
随意運動・不随意運動に関して、筋肉の種類により主に分類し、説明せよ
心臓から血液が流れて、全身や肺を通って循環する流れを、○動脈・○弁・○室などの名称を用いて説明せよ
心臓の刺激伝導系に関して説明せよ
肺で血流との間で息を吸ってガス交換がなされるまでの過程を、気管支・細胞などの言葉を用いて説明せよ
換気をする際のメカニズム(どんな筋を使って出入りするか等)を吸気・呼気毎に説明せよ
食事をしてから排便までの解剖生理学的特徴を、消化管の各臓器で行われる事を踏まえて説明せよ
<秋学期問題例>
脳から効果器への神経伝達について遠心性の運動神経を中心に、ニューロンの構造やシナプスの役割に関して述べよ
自律神経の役割に関して、交感神経と副交感神経を対比させて説明せよ
ホルモンの正のフィードバック・負のフィードバックについて例を挙げて説明せよ
アルドステロン・コルチゾールの作用に関して、主に血糖値や電解質の観点等から説明せよ
月経周期とエストロゲン・プロゲステロンの関係に関して説明せよ
味覚・嗅覚の感じ方のメカニズムを例に、脳神経について末梢神経との違いを説明せよ
白血球・赤血球・血小板・凝固因子に関して各々簡単に役割を説明せよ
自然免疫と獲得免疫に関して、好中球・マクロファージ・樹状細胞・B細胞・T細胞・NK細胞等の単語を用いて説明せよ
細胞性免疫と液性免疫の違いを踏まえて、Ⅰ型アレルギーとⅣ型アレルギーに関して説明せよ
2年生(臨床病態学)
簡単な図表等を使って説明できるようになっておいてください
<春学期問題例>
1. 根拠に基づく医療(EBM)とは何かを説明し、どのような学問の上に成り立っているかを説明しなさい
2. 問診・検査・診断・ステージ分類という言葉を使い、臨床医学において臨床病態学が果たす役割を説明しなさい
3. ①炎症と創傷治癒に関して、②組織変性から癌化の流れに関して、説明しなさい。
4. メタボリックドミノに関して説明し、病気の上流・下流にはどのような疾患があるかを説明しなさい。
5. 健診項目とも関連のある、動脈硬化を引き起こす疾患を挙げ、それぞれに関して説明しなさい。
6. 心不全に関して主に臨床症状の観点から説明し、何を以て改善したと判断されるかを説明しなさい。
7. 慢性腎臓病(CKD)に関して、主に危険因子の除外・合併症の管理の観点で説明しなさい。
8. ICUなどで生命活動を維持する際には、(例えばどの臓器が機能しなくなったら代わりに)どんな管理が必要か説明しなさい。
9. 梗塞・虚血という言葉を用いる疾患例を挙げ、生活習慣病との関連を意識しながら説明しなさい。
<秋学期問題例>
3大栄養素の消化・吸収・代謝・排泄の流れを各々説明しなさい
がん細胞の浸潤・転移のメカニズムに関して、重要な組織学的分類(●●●層を越えるとか)を踏まえて説明しなさい。
ピロリ菌の例等を用いて、感染ががん化につながる流れを説明しなさい
肝硬変の病態学的特徴を、肝機能低下と門脈圧亢進の2つの観点から詳しく説明しなさい
癌細胞と正常細胞の違いに関して、主に細胞が持つ特徴から述べなさい
白血球・赤血球・血小板の働きが悪くなると何が起こるかを、再生不良性貧血または白血病の例を用いて説明しなさい
自然免疫と獲得免疫に関わる細胞とその役割を踏まえて、アレルギー・膠原病では何が起こるかを説明しなさい。
骨形成が低下した場合と骨吸収が亢進した場合が異なる事がわかるよう骨代謝異常について説明しなさい
女性の生理周期に関わるホルモンを挙げて、生理不順が起こりうる病態について説明しなさい
3年生(実習予習課題等)
実習までに以下の内容に自分なりに答えられるようにしておいてください
解剖生理
人体にはどのような臓器があり、どのような機能をもっているかを簡潔に説明せよ(特に、横隔膜・後腹膜で区切られた位置関係を意識せよ)
目の前の患者の①解剖、②生理を確認するための検査にどんなものがあるか、名称と簡単な説明をできる限り多くせよ
臨床病態
動脈硬化症に関して述べ、どのような臓器で起これば何という病気になるかを述べよ
よくみる採血項目を分類し、どのような時に異常値が出るかを述べよ(例:肝機能、腎機能、電解質、血球数など)
【🈁をクリック】よくみる採血項目
| カテゴリ | 項目名 | 基準値 | 単位 | 説明 |
|---|---|---|---|---|
| 血算 | 白血球数 (WBC) | 3.3 〜 8.6 | 10³/μL | 血液中の白血球の数。炎症や血液疾患の診断に用いる。 |
| 血算 | 赤血球数 (RBC) | 男性: 4.35 〜 5.55 女性: 3.86 〜 4.92 |
10⁶/μL | 血液中の赤血球の数。貧血・多血症の指標となる。 |
| 血算 | ヘモグロビン (Hb) | 男性: 13.7 〜 16.8 女性: 11.6 〜 14.8 |
g/dL | 赤血球中の血色素の量。貧血・多血症の指標となる。 |
| 血算 | ヘマトクリット (Ht) | 男性: 40.7 〜 50.1 女性: 35.1 〜 44.4 |
% | 血液中に赤血球が占める容積比率。貧血・多血症の指標となる。 |
| 血算 | 血小板数 (PLT) | 158 〜 348 | 10³/μL | 血液中の血小板の数。出血傾向などの指標となる。 |
| 栄養 | 血清総たんぱく (TP) | 6.6 〜 8.1 | g/dL | Alb, α1, α2, β, γ-グロブリンに分けられる栄養状態の指標。 |
| 栄養 | アルブミン (Alb) | 4.1 〜 5.1 | g/dL | 水分や電解質の運搬を担うたんぱく質。栄養状態などの指標となる。 |
| 栄養 | トランスサイレチン (TTR) | 22.0 〜 40.0 | mg/dL | 直近2〜4日のたんぱく質栄養状態の把握に用いる。 |
| 代謝 | 空腹時血糖 (FPG) | 73 〜 109 (正常高値: 100 〜 109) |
mg/dL | 検査当日の朝食を抜いた状態で、測定した血糖値のこと。 |
| 代謝 | 随時血糖 | 70 〜 139 | mg/dL | 食事と採血時間との時間関係を問わず測定した血糖値。糖を負荷させたものを除く。 |
| 代謝 | ヘモグロビン A1c (HbA1c) | 4.9 〜 6.0 | % | (NGSP) 1〜2か月間の平均的な血糖値がわかる。糖尿病の診断基準などに用いる。 |
| 代謝 | 総コレステロール (TC) | 142 〜 248 | mg/dL | 肝臓で合成される脂質。脂質代謝異常に関わる指標。 |
| 代謝 | トリグリセリド (TG) | 男性: 40 〜 234 女性: 30 〜 117 |
mg/dL | コレステロールの運搬を担うリポ蛋白の主成分。 |
| 代謝 | HDLコレステロール | 男性: 38 〜 90 女性: 48 〜 103 |
mg/dL | 末梢の組織にたまった余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す働きを持つ。 |
| 代謝 | LDLコレステロール | 65 〜 163 | mg/dL | 肝臓で合成されたコレステロールを全身の細胞に運ぶ働きを持つ。 |
| 肝機能 | AST (GOT) | 13 〜 30 | IU/L | 細胞が障害されたときに血中に流出する酵素。ほとんどの細胞に存在する。 |
| 肝機能 | ALT (GPT) | 男性: 10 〜 42 女性: 7 〜 23 |
IU/L | 細胞が障害されたときに血中に流出する酵素。肝臓に多い。 |
| 肝機能 | 総ビリルビン (Bil) | 0.4 〜 1.5 | mg/dL | 肝細胞内のヘモグロビン代謝産物。直接ビリルビンと間接ビリルビンからなる。 |
| 肝機能 | コリンエステラーゼ (ChE) | 男性: 240 〜 486 女性: 201 〜 421 |
IU/L | 肝臓でのたんぱく合成機能を表す。肝機能や栄養状態に左右される。 |
| 肝機能 | γ-GTP (γ-GT) | 男性: 13 〜 64 女性: 9 〜 32 |
IU/L | 肝臓、腎臓などに分布する酵素。薬物やアルコール摂取で上昇する。 |
| 腎機能 | 尿素窒素 (BUN) | 9 〜 21 | mg/dL | たんぱく質の終末代謝産物。腎機能障害で増加する。 |
| 腎機能 | クレアチニン (Cr) | 男性: 0.65 〜 1.07 女性: 0.46 〜 0.79 |
mg/dL | 筋肉細胞障害後に血中に流出する物質。糸球体の濾過機能の指標となる。 |
| 腎機能 | クレアチニンクリアランス (Ccr) | 91 〜 130 | mL/min | 糸球体のろ過能力を示す指標(糸球体濾過量)である。 |
| 腎機能 | 尿酸 (UA) | 男性: 3 〜 7 女性: 2 〜 7 |
mg/dL | 核酸の構成成分であるプリン体の最終代謝産物。 |
| 腎機能 | 推算糸球体濾過量 (eGFR) | ≧ 90 | mL/分/1.73m² | 年齢や性別を考慮に入れて推算された糸球体濾過量。血漿中のクレアチニン量と年齢で計算する。 |
| 電解質 | ナトリウム (Na) | 138 〜 145 | mmol/L | 細胞浸透圧の維持や酸塩基平衡の調節を担っている。 |
| 電解質 | カリウム (K) | 3.6 〜 4.8 | mmol/L | 酸塩基平衡の維持や、神経・筋肉の興奮性に関与している。 |
| 電解質 | クロール (Cl) | 101 〜 108 | mmol/L | ナトリウムとともに浸透圧、酸塩基平衡の維持に関与している。 |
| 電解質 | カルシウム (Ca) | 8.8 〜 10.1 | mg/dL | 骨成分の形成維持、血液凝固への関与、神経・筋肉興奮の抑制を担う。 |
| 電解質 | 無機リン (IP) | 2.7 〜 4.6 | mg/dL | カルシウムとともに骨・歯を構成し、エネルギー代謝にも関与する。 |
| 炎症 | C反応性たんぱく (CRP) | 0.30 以下 | mg/dL | 体内で炎症や組織破壊が起きているときに血中に増加するたんぱく質。 |
2型糖尿病の進行により、病態の変化に応じて採血項目の何がどのように変化していくかを述べよ
糖尿病の合併症に関して、どのような病態がどのような臓器で起こるかを述べよ
慢性腎臓病に関して、腎機能が低下するに従いどのような所見が出現するかをステージ進行に沿って述べよ
動脈硬化の進行により、心筋梗塞につながり、心不全状態となった患者の栄養管理で気を付ける点を述べよ
ステロイド内服中の患者で気を付けるべき事を述べよ
臨床対応
BLS/ACLSのアルゴリズムを説明し、人数が少ない中で対応する時に、どのような役割分担をするべきかを述べよ
医療安全の観点から、点滴投与の際に機械が担保すべき安全性について述べよ
経口栄養・経腸栄養・経静脈栄養の使い分けを説明せよ
ICU管理
炎症反応や蛋白異化同化の観点から、ムーアの仮説を3ステージに分けて説明せよ
ムーアの仮説を踏まえて、どのようなタイミングでどのような栄養管理が必要かを述べよ
抜管し、ICUから一般病棟に移るタイミングで、どのような点に注意して栄養管理を引き継ぐべきかを述べよ
臨床病態をベースとした疫学
CAST Trialとはどんな研究で、社会にどのようなインパクトを与えたのかを説明せよ
交絡因子とは何かを、アウトカム・曝露因子という言葉を用いて説明せよ
エビデンスピラミッドとガイドラインの関係を説明せよ